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<第131回> 染司 よしおか工房を訪ねて

26日は雨の中、京都・向島にある染色家・吉岡幸雄先生の工房へ行ってきました。吉岡先生は化学染料を一切使わない、古来からの伝統的な染色方法にこだわり、天然染めによる色の再現をなさっている方です。
WABカラースクールの季刊紙に、伝統色や染色にこだわっている方や工房を訪ねてお話を伺う…というページの原稿を書くことになり、企画立案から原稿制作までノリノリでやっている私。今年に入ってから「染司よしおかに行きたい!」と事あるごとに言っていたのですが、どうもスクールの方達には私の“本気”が伝わっていなかったようです。2月のはじめに「吉岡先生の取材アポ、とれました」と報告すると、スタッフの皆さん、相当びっくりされていました。
日本の染色や伝統色などについての著書も多く、私が日頃から参考にしている『日本の色辞典』も吉岡先生がお書きになったものです。新潮選書から『日本人の愛した色』という本が発刊されたので、「新著についてご紹介したいのでお話を聞かせていただきたいのですが」とお願いすると、「2月は忙しいので後半になるけど構いませんか」と言われ「26日なら」と先生指定で取材日が決定しました。
なぜ2月はお忙しいのか。取材のために吉岡先生の著書を読み込んだ私はもちろん存じています。
3月に行われる東大寺の「お水取り」で奉納する椿の造り花、その和紙を染司 よしおかで染色しているからです。2月23日に東大寺に納めるまで、工房では毎日紅花染めに明け暮れているのです。
紅花染めとはその名の通り、紅花による染色です。昔から「寒紅」といわれるほど気温の低い時期の方がさえた色が出るとのこと。先日完成したばかり…という造り椿を見せていただきました。深紅と呼ぶにふさわしい、深みのある色ですね。

「最高級の紅花を使わないとこんな色は出ませんよ」と吉岡先生。中国産の最高級のものを先生自ら買い付けられたそうです。
今、中国産の製品がいろいろと問題になっていますが、先生曰く「中国にはピンからキリまであり差が大きい。ピンのもの、ええもんはホンマにええ。中国には歴史もあるし文化もある。ちゃんと自分で見る目を持たなあかんのや。周りに踊らされたらあかん」。
はい、おっしゃる通りです。しかし耳が痛いのもまた事実。いつも取材時間を大幅にオーバーしてしまう私ですが、この日もたっぷり一時間強お話を伺い、工房写真も撮影し、オマケに春を感じるかわゆい和菓子までいただいて、贅沢な一日を過ごしました。
吉岡先生、お忙しいところ、本当にありがとうございました。これから原稿制作にキバります!

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