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<第118回> 江戸紫(えどむらさき)

今日は神戸市立博物館で開催中の浮世絵名品展へ。ヴィクトリア アンド アルバート美術館所蔵の貴重な作品が展示されており否応なしに期待が高まります。
今週、BSハイビジョンで喜多川歌麿の特集が放送されていたのでしっかり予習。美人画の大家として名高い歌麿は、浮世絵の中の着物に紫を多用していたとのこと。歌麿の紫へのこだわりは江戸時代の流行色“江戸紫”を表現したものでしょうか。
歌麿が活躍した当時は「奢多禁止令」が吹き荒れた「寛政の改革」のまっ只中。江戸庶民の贅沢を禁じなければならないほど町民の文化が爛熟していた時代だとも言えます。浮世絵に見られる世相もしかり。花魁・遊女・町娘など、浮世絵の登場人物達に「奢多禁止令」によって禁止されている“江戸紫”を着せることは、歌麿なりの幕府に対する反骨精神だったようです。
露草に紅をかけあわせた紫は退色しやすく当時の色をそのまま残している作品は少ないそうですが、それでも歌麿の浮世絵からは青紫(VIOLET)・紫(PURPLE)・赤紫(RED PURPLE)と、微妙な色合わせによる繊細な美しさを感じました。

ポスターやチラシに使われていた歌麿の代表作「八百屋お七」。黒の着物の襟元にちらっとのぞく紫…わかりますでしょうか。

せっかく浮世絵を鑑賞しに行くのだから…とはりきって着物でお出かけ。この日のポイントはアートな帯。深みのある赤に紫・オレンジ・ピンクで描かれた抽象画のような染め帯です。黒に近い、緑のような青のような、微妙な色の大島紬に合わせました。大島紬といえば泥染め。泥の中の鉄分によって黒に近い発色が出るようです。どちらも義母から譲っていただいた物。着物初心者の私には少々難易度の高いコーディネートでした。
colorsmotoko | 色の名前 | 23:22 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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